金沢はホテル建設ラッシュ
金沢市の中心街で、変なホテルを運営するHISの子会社がホテルを建設するという記事に驚いた。
変なホテルはハウステンボスで話題になったロボットのホテルである。ということは、金沢に恐竜や人形のロボットのホテルができるのか? 変なホテルは、IOTを駆使して今や日本のメジャーな都市に着々と増えている。
金沢市は小京都と呼ばれ、規模は小さいが多彩な伝統文化がある。2015年3月に北陸新幹線が開業してから金沢駅は様変わりし、アメリカの旅行雑誌 Travel +Leisureのweb版で、世界で最も美しい駅の1つに金沢駅が選ばれた。海外からも多くの旅行者が多く訪れ、また様々な学会も誘致されている。
金沢駅、太鼓門
今や北陸の第一線の観光地として認知されるようになった金沢市であるが、それゆえホテル不足は深刻な問題として浮上した。そこでホテルは建設ラッシュである。しかし、この金沢にロボットのホテルができるのであれば、いささかしっくりこない感がある。
写真:ハウステンボスのWEBサイトから
というのは、有名な外資系ホテル「ハイアット」がホテルと複合施設を建設するという記事に「ようやく金沢にハイアットが!」という熱い期待を感じていた矢先だったからだ。
写真:ハイアットの記事から
金沢市は人口45万6000人の地方都市である。ここには芸能文化、食文化、お茶文化などが脈々と受け継がれており、それらは庶民の手の届く範囲にある。まさに街全体が伝統文化に支えられてきた土地で、文化都市としてのステータスが高い。
そこに、金沢駅港口(西口)という立地にハイアットであれば、高級感があるし、金沢をよりグレードアップさせる要素もある。
このような雅(みやび)な背景を持つ金沢には、街のイメージを大切にし、伝統が息づくようなホテルであればと願う。