日本に引っ越して、もう15年目に入っているところですが、その間の大半は、アメリカ人として馴染みのなかった「魚グリル」を無視していました。むしろ、向こう側ではオーブンのグリルも使わなかったから初めてだったので、少しだけ怖かったと言えるかもしれません。段々と慣れてきて、魚をグリルを使い始めました。

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ただ、魚グリルの醍醐味は「魚」ではないかと思います!(まあ、とにかく、魚「だけ」ではない、ということかと。)基本的に、何かを炙りたくなったら、グリルでできますよね。たまには、ある料理のために焦がしパプリカにしたり、ババガヌーシュを作るためにナスを焦がしたりします。網を取り出して、「必ず水を入れる」ってところにホイルを敷くと、バッチリと向いているものですね。

(ちなみに、コンロを自動的に弱火にする温度計は日本独特の制度です。例えば、アメリカでは焦がしパプリカなどを作るには、直接ガスコンロで炙る事になります。もちろん、安全機能はありがたいんですが、不便でイライラする場合もありますね。笑)

最近、特に魚グリルで焼いているマイブームはナンやピタパンのフラットブレッドです。意外と向いているし、意外と作りやすいですので、とにかくおすすめです。簡単なレシピを教えさせていただければと思っています。

材料は簡単です。
・強力粉 300g
・水   200g(ナンの場合、牛乳200gに差し替え)
・塩   5〜7g(少し適当にしても大丈夫)
・酵母  5~10g(多い方が速く発行しますが、少ない方でゆっくりと発酵させた方が美味しいかもしれません)

ボウルで小麦粉以外の材料を混ぜ合わせて、それから小麦粉を入れて、フォークやスプーンなどで、全部が1つの塊にまとめるまで混ぜます(「切る」ような動きで、生地のべったりした中身を開いて、濡れてない小麦粉を取り込みやすくします)。

ラップや少しだけ濡れた手拭いなどで覆って、少し寝かせます。10~15分後、ラップなどを一旦とって、表面が滑らかになるまでこねます。少しだけで十分です。ボールにして、ラップなどを戻して、数時間発酵させます。

焼く前に、生地を4等分(ナンの場合)か6等分(ピタパンの場合)にし、丸めて、ラップなどをして、もうちょっと寝かせます。寝かせている間、魚グリルを強火で予熱をしておきます。濡れたキッチンタオルを網に当てるとシャーと結構大きな音が出てきたらオッケーです。

焼く前に、生地の分けたボールを1個出して、まな板やカウンターに少し打ち粉を振るって、麺棒などで、合理的な範囲でできるだけ伸ばします(個人的に綺麗にした、オリーブオイルの瓶を使います)。グリルの形に合わせて、特にナンの場合、やや細長い形がおすすめです。

焼くコツは、片面だけを強火で炙るため、トングでひっくり返す必要があります。まずは、網に直接、伸ばした生地を敷いて、数十秒(基本的に1分でも長い)炙って、引き出して確認したりします。生地の表面の光沢がなくなったら、トングを使ってひっくり返して、裏面をあぶります。今回は、焦げ目は少しだけ出ても大丈夫ですが、焼き過ぎにも注意しましょう。裏面も、光沢がなくなったら、表面に戻してひっくり返します。

ピタパンは「ポケット」が出るために膨らませたい場合、もう少し焼きますが、膨らむと焦げやすいので、じっと見ておいてください!ナンの場合、少し膨らんでも大丈夫ですが、フォークなどで穴を開けて、湯気を出させればいいと思います。ナンはこうやってちょっと膨らませると、ナンらしい「層」がでます。

それからは、好きに使ってください!ナンはバターを少し塗って、簡単なインド風カレーにピッタリだし、ピタパンは「ポケット」を活かして、サンドっぽく美味しいものを詰めるのがいいですよね。大変簡単なレシピですので、ぜひお試しください~

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