2022年10月11日以降のインバウンド状況
2022/12/28
2022/12/29
新型コロナウイルスの流行により海外からの渡航が困難な状況が続いていましたが、2022年10月11日からビザなしの個人旅行が可能になりました。
取り巻く環境や事情などにより依然として日本への渡航が難しい国もありますが、10月11日からは海外からの観光客が確実に増えております。
日本政府観光局がまとめた11月の訪日外国人数（推計値）は93万4500人でした。
2019年11月は244万人だったことを考えるとまだまだ少ないですが、訪日外国人数が急速に増加していることは間違いありません。
国・地域別で最も多かったのが、韓国の31万5400人。台湾9万9500人、米国8万4300人、香港8万3000人。中国本土からは規制が続いており、低迷しています。
情報は日本政府観光局のプレスリリースを参考にしています。
以上が日本全体での情報です。
当社が運営している金沢市内にある宿泊施設でも外国人のお客様が増えており、12月下旬に計測した統計になりますが、22年11月〜23年1月の間にご予約いただいた外国人のお客様は全部で80組でした。
国・地域別の内訳を見ると
米国 17組
豪州 15組
シンガポール 8組
台湾 6組
香港 6組
フランス 6組
が上位でした。
日本全体の順位と比較すると多少の誤差はあるものの、訪日外国人数は同じような国・地域が並びます。韓国は当社では1組のご利用だったので、国全体の数字と比較すると少ないですが、韓国からは九州に多くの方が訪れていると思われます。
当社の状況を見ると、23年4月はすでに欧米からのご予約を多くいただいており、春の旅行のニーズが高まっているように感じています。12月28日の報道では中国本土からの出国も緩和されるとのことなので、来年もさらに訪日外国人数は増えると予想されます。
とは言え、コロナウイルスによる感染は続いていることや、オーバーツーリズムと言われた数を追い求める観光業の弊害も指摘されており、質の良いサービスとしてバランスを取りながらの舵取りが求められていると考えています。
当社施設にご予約いただいている80組のお客様の滞在日数を調べたところ、2泊と3泊が55組と約70％を占めますが、4泊以上されるお客様は17組と約20％もあります。2019年以前も2泊、3泊のお客様が多かったのですが、4泊以上のお客様はほとんどいらっしゃいませんでした。旅行ができなかったこの2年間の反動である可能性もありますが、リモートワークが一般化して長期の旅行がしやすくなっている背景があるのではないかと推測しております。母数がまだ少ないので推測の域を出ませんが、今後も注視してまいります。
当社では宿泊施設の運営や現地ツアーの提供で培った知見をもとに、今後もインバウンドに関するコラムを随時掲載してまいりますので、楽しみにしてください！