特長
エクスプレッションズのインバウンド翻訳は、「ローカライズ」を大切にしています。
インバウンド翻訳において、翻訳原稿として支給される日本語文章は、その原稿を読む対象者が、日本に関する予備知識があることを前提に執筆されています。そのため、その日本語を外国語に置き換えるだけでは、日本に関する予備知識のない外国人からすると、対象物の理解を深めることは困難です。さらに、日本人にとっては馴染みのある表現であっても、同じ表現が海外には存在しないこともあります。
そこで、エクスプレッションズでは、インバウンド(観光)分野の翻訳では、翻訳先の言語の文化的背景や習慣を考慮して、読み手が理解しやすいように「ローカライズ」を欠かさず行います。
ローカライズとは、言葉、方言、文化的・社会的慣習をすべて考慮し、ターゲット国現地のオーディエンスや市場のニーズと合致させ、現地でも受け入れられるように最適化することです。翻訳が基本的に言葉のみを扱うのに対して、文脈やその他の要素も考慮しなければいけないことから、多角的な視点と高い技術が求められます。
私たちはこれまで翻訳のみならず、多言語解説文の英文執筆や、訪日外国人向けツアーの実施など、インバウンド事業に深く関わってきました。その実績と経験から、どのような文章やコンテンツが訪日外国人観光客に好まれ、また、理解しやすく、魅力的に映るのかという点を熟知しています。その知見とローカライズ技術を活かし、訪日外国人観光客に「ここに行ってみたい!」「もっと知りたい!」と思わせるインバウンド翻訳を提供します。
翻訳サンプル
概要
サービス例
能楽・歌舞伎・舞踊等
特 徴
- 伝統芸能が描かれる基礎となる、日本の歴史や神話、神道といった背景について正確な知識を取り入れた上で、外国語に置き換える。
- 日本独特の文化や慣習について、分かりやすく魅力的に説明する。
- 実績:能楽・文楽・歌舞伎のパンフレット/よしもと新喜劇の字幕/日本舞踊・演劇のオーディオガイド
美術館・博物館
特 徴
- 対象物の魅力を最大限引き出す表現を目指す。
- 専門的かつクリエイティブな内容をかみ砕きつつも、原文の持つアーティスティックなニュアンスは維持したまま表現する。
- 実績:ガラス作家のインタビュームービー/人間国宝のインタビュー/現代アートの図録
博物館・建造物
特 徴
- 該当の歴史分野について、正確な知識を取り入れた上で外国語に置き換える。
- 日本の歴史について正しい情報を伝えると共に、その歴史や背景を知らない外国人も問題なく理解できるよう、適宜情報を補足したり、欧米史/中国史で使用される表現を踏襲しながら説明する。
- 当時の社会・政治制度について、似た概念は諸外国にあるが、実質的には異なるものも多いため、表現の選定に配慮する。
- 実績:城郭ARアプリ/博物館のマターポート/看板
神社仏閣・城
特 徴
- 神社/神宮/天満宮/大社といった各種類の本質的な違いを理解し、外国語に置き換える。
- 施設や設備(社殿/本丸等)の表現については、それぞれの分類に適切に当てはまる対訳を、観光庁が推奨する用語を参考に選定する。
- 日本独特の建築技法については、適宜情報を補足するなどして分かりやすい説明を目指す。
- エスニシティ、信仰に関わる事柄の表現に配慮する。
- 実績:神社のWebサイト/パンフレット/看板
絵付け・刀・焼き物
特 徴
- 技法について、わかりやすく説明する。
- 制作の工程は緻密かつ独特であることが多いため、実際に制作している様子の動画を視聴、もしくは現地取材をして、各工程の実態を正確に把握する。
- 工芸品に使用される日本独特の原材料については、固有名詞のローマ字表記のみとせず、適切な外国語訳も添えて情報を補強する。(例:日本の「漆」は、英語では「lacquer」だが、西洋におけるlacquerは成分が異なり厳密には同じものではないため、”urushi (Japanese lacquer)” のように表記する)
- 実績:越前打刃物のパンフレット/備前長船の制作ムービー/九谷焼人間国宝のインタビュー
山・川・自然公園
特 徴
- 日本は、平野・高原・岬といった多岐にわたる地形を備えており、それぞれの地形の分類に適切にあてはまる対訳を選定する。
- 広さなどの比喩表現は、海外の人にも確実に伝わる表現を選定する。(例:”東京ドーム何個分”という比喩表現の場合、海外の人は東京ドームがどのくらい大きいか知らないため、大きさをイメージできない。)
- 実績:国立公園パンフレット/ジオパークトレイルガイド
居酒屋・高級レストラン
特 徴
- 日本の伝統食について、海外の人もイメージしやすいものに置き換えて表現する。(例:卵焼き→Japanese omeletsと訳されることも多いが、omeletsのみとすると「オムレツ」を想起させ、それがどのような点でJapanese styleなのかイメージできないため、”Rolled” を加えて、卵を巻いていることを説明的に表現する。)
- 海外の人にとってネガティブな印象を与えかねない独特の表現(ネバネバ・トロトロ等)は、美味しく映るよう表現を工夫する。
- 実績:居酒屋/ラーメン屋/寿司/懐石料理/ホテルビュッフェのメニュー
ワークフロー
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- 内容理解
- 翻訳原稿を読み込み、内容を正確に理解します。
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- 下調べ
- 翻訳対象物そのもののリサーチ、また、対象物に関連する事象(土地・歴史・文化)についても
下調べを行い、対象物の理解をさらに深めます。
同時に、翻訳の使用目的やレイアウト、ターゲット層等の確認を行い、表現のトンマナの方向性を確認します。
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- 一次翻訳
(翻訳者) - これまでのローカライズ技術を駆使し、ターゲット国の文化や歴史等の背景を考慮しながら翻訳を行います。
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- ネイティブチェック
ブラッシュアップ
(ネイティブスタッフ) - ターゲット言語のネイティブスタッフがチェックし、理解しづらい表現はより分かりやすい表現へ、
原文の訳出のみで足らない情報には、情報を補足するなどして、
さらなるローカライズと文章のブラッシュアップを行います。
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- クロスチェック
(翻訳者orチェッカー) - 原文のニュアンスと大きな乖離がないかを含め、表現とローカライズの妥当性をチェックします。
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- 納品
- 所定の仕様にて納品します。
取引先実績
官公庁(東京都、埼玉県、岡山県、津山市、鳥取県、島根県、和歌山県、沖縄県、石川県、金沢市、富山県、富山市、福井県)
料金
内容やボリュームに応じて変動しますので、まずはお問い合わせください。